糖尿病 食事療法

食事療法における食品交換表の活用

 

食品交換表とは

糖尿病の疑いや糖尿病があると診断されたとき、『糖尿病食事療法のための食品交換表』というものを紹介されます。
食品交換表では、まず食物をバランスよく食べるために、食物を炭水化物とかタンパク質とか脂肪に富んだものなど、6つのカテゴリーに分類してあります。そして、それぞれのカテゴリーの中のものの80kcal分のグラム数を記載してあります。

 

 「糖尿病の食事はまずいのでは」とか、「同じ食品ばかり食べることになるのでは」と思っている人もいるかもしれません。しかし、食品交換表を活用すれば、いろいろな食物を食べることができ、むしろ食生活が豊かになるはずです。

 

食品交換表の実際の使い方ですが、まず、その人なりの一日の総エネルギー摂取量を主治医が決めてくれます。この総エネルギー摂取量は、標準体重と生活活動強度によって、個々に異なります。
生活活動強度というのは一日動くことによってどれだけのエネルギーを消費するかということです。同じ体重、身長の人でもデスクワークの人とスポーツ選手では、当然、エネルギーの消費量は大きく違ってきます。

 

この総エネルギー摂取量を80で割った数字がその人の単位数となります。つまり80kcalが一単位となります。

 

食品交換表を活用することによって、同じ分類の中のいろいろな食品を交換して献立を作ることができます。

 

総カロリー数のかわりに単位数を覚え、日常よく食べるものはそのグラム数を覚えておくと便利です。そしてその食物の分量をぜひ、目で覚えておきましょう。外食の場合など、はかりを使えないときには、この「目分量」が役にたちます。

 

 

 

糖尿病の人の食事によいものとして、最近、食物繊維が注目されるようになりました。食物繊維は腸内の糖分をからめて、体外に排出するので血糖の上昇を抑えるといわれています。食物繊維は一日に20〜25gはとりたいものです。

 

食物繊維は穀物、いも、豆、くだもの、野菜、海草、きのこに多く含まれています。食物繊維が多く含まれている豆類や種実類は、摂取後の血糖上昇率が同じカロリーの他の食品(野菜以外)より高くなりません。つまり血糖値が高くなりにくいのです。

 

こんな例もあります。くだものをとるようにお医者さんからいわれたので、時々市販のジュースを飲んでいますという人がいます。決められた単位数は生のくだものでとってください。皮をむいて丸ごと食べることがよいのです。ジュースにすると、作るときに食物繊維は外に除かれてしまいます。また、たとえば市販のみかんジュースは何個ものみかんを絞ったものです。くがものの一単位はぜひ生のくだものでとりましょう。

 

一方、最近の傾向で気になるのはドリンク剤の摂取です。「栄養飲料」とか「機能性食品」とか、いかにも身体にとってよさそうなキャッチフレーズがついています。しかし、通常の生活においてはドリンク剤の中で飲んでよいものはまずありません。水分補給をうたったアルカリ性清涼飲料水もしかりです。すべて糖分がたっぷりと入っているからです。

 

自動販売機で販売されているもので飲んでよいものはウーロン茶、お茶、水のような糖分0%の表示のあるものだけです。糖分の多いドリンクを飲むと、血糖が異常に上がって高血糖状態のときのようなけだるさを感じ、かえって疲れがひどくなります。

 

最近では、子供向けのドリンク剤も販売されています。塾の帰りなど、勉強疲れをいやすために1本飲むのでしょうか。子供たちの糖尿病がさらに増えるのではないかと思います。現実に小児の成人型糖尿病(NIDDM)が爆発的に増えています。

 

今日、清涼飲料水やドリンク剤の缶やビンを片手に食事をとっている高校生もよく見かけます。このような高校生もじきに糖尿病予備車になるのではとひそかに心配しています。

 

 

ひと頃、ペットボトル症沢群という言葉がはやりました。
これはコーラなどカロリーの高い清涼飲料水の1リットル入りのペットボトル丸ごと一本を一日でとってしまい、それが習慣化して糖尿病になることをいいます。

 

大学生かクラブ合宿をしていて、ペットボトル症候群になり、診察を受けにくる例は夏場に多く見かけます血糖値が高いだけでなくケトーシスやケトアシドーシスの状態にまでなって入院しなければならなくなることもあります。

 

この治療はいたって簡単です。ペットボトル飲料を飲むのをやめることです。そうすればすぐに治ります。時には一時的にインスリン治療を必要とすることもあります。特に、水分をカロリーのないものでとるようにすると、血糖値はたちどころに正常域に戻ります。もちろん、またペットボトル飲料水を常用すると再び糖尿病になります。

 

糖尿病になりやすい体質があるのかもしれませんが、ペットボトル症候群は高カロリーの摂取が糖尿病を容易に起こすケースです。

 

最近では、野菜や肉がバランスよく入っているように思われる出来合いのお弁当やレトルト食品が、スーパーなどでたくさん売られるようになりました。糖尿病患者で、食事療法だけで血糖コントロールがうまくいっていたのに、それが少しずつ乱れてくることがあります。その原因はいくつか考えられますが、その一つに、このような出来合いのお弁当の摂取があります。

 

いつも血糖の状態がよかった人が、いつになく高血糖たったことがありました。「今日は何を食べたのですか」と聞くと、時間がなかったので、コンビニで売っているおにぎりを昼食に食べて来たとのことでした。
コンビニで売っているものはすべてカロリーがありそうだということは知っていたが、おにぎり1個なら自分の作るおにぎりと同しどろうと考え、その日はじめて食べたといいます。おにぎりといってもコンビニのものは、塩味だけではなくいろいろな味付けがしてあるようです。出来合いのお弁当やおにぎりなどは味付けが濃いことが多いので注意が必要です。

 

 

アルコール摂取について

アルコールの場合、量や飲み方によっては低血糖にも高血糖にもなります。アルコール性低血糖症は、空腹時に肝臓で作られるブドウ糖の産生がアルコールによって抑制されることによって起こります。特に経口血糖降下剤を服用している人に多くみられます。

 

一方、十分に食品をとりながらアルコールを飲むと、血糖を上げるホルモンがアルコールによって刺激されて血糖を上げてしまい、翌日は高血糖状態になります。できるだけお酒は控えましょう。他の食品とお酒の交換は絶対にできません。

 

 

腎臓障害や肝臓障害がある場合

糖尿病があって腎臓や肝臓にも障害を起こすことはよくあります。一つは、腎臓に糖尿病発症の以前から障害があったのが無症状なためにわからず、糖尿病が発見されたときに同時に腎臓障害も発見される場合です。もう1つは、長く糖尿病を患って糖尿病の合併症の1つとして腎臓障害が発症してくる場合です。この二通りが主に考えられます。いずれにしても糖尿病と腎臓の二つの方面から考え出された“糖腎食”が適用されます。あなたの体重に見合った糖尿病のカロリーより少し高カロリーになり、タンパク質が制限されます。

 

肝臓障害が糖尿病と合併することも多くあります。最も多い原因はアルコール性の肝障害です。肝臓機能が悪化すると、糖尿病の血糖コントロールはさらにむずかしくなります。このこともアルコールを慎まなければならない理由の一つです。

 

肝臓障害の程度により、糖尿病食をアレンジした献立が病院の栄養士によって作られるでしょう。

 

 

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