脂肪（脂質）について

糖尿病の食事内容　脂肪（脂質）について

普通、アブラと呼んでいるものですが、俗には脂肪、栄養学上では糖質、たん白質と並んで脂肪といっています。

脂肪は従来、動物性脂の方が栄養価が高いとされていましたが、近時、植物性油の方が重要といわれるようになりました。糖尿病の食事メニューでも考慮すべき点です。

それは、不飽和脂肪酸と呼ばれるリノール酸、リノレン酸、アラキドソ酸が、私たちの健康上、重要な役割をもつことがわかってきたからです。
高血圧症などの人は動物性脂をとってはいけないといわれていますのは、動物性脂に多く含まれている飽和脂肪酸が、血液中のコレステロールを増し、動脈硬化を起こす原囚となっているからであって、ところが逆に、柚物性油の不飽和脂肪酸は、このコレステロールの沈許を抑制する作用をもっているからです。

糖尿病でも動脈硬化は起こりやすいのですから、脂肪をとる場合、植物性油の方が優秀ということになります。
しかし、いくら良いといっても、たとえば天ぷらやマヨネーズなどを大量にとりますと、カロリーの総量がふえて、あまったカロリーは脂肪とたって身体に残り、肥満の原囚となりますから、糖尿病の食事に限らず食べる量に注意しなければなりません。

しかし、日本人の食生活では、脂肪の摂取付が少なく、欧米人の一目平均100グラムに対してわずか20グラム、最近は食生活の改善からふえてきましたが、それでも50～55グラム程度で、糖尿病の食事でも一日量をこのくらいとしており、多くても70グラム前後までです。

それも若年型の糖尿病や、動脈硬化症が合併している場合は食事での量が制限されます。

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