糖尿病 食事療法

糖尿病が見つかったらどうするか

「あなたは糖尿病です」「糖尿病の疑いがありますね」−もし、あなたがこのような検診の結果を聞いたとしたら、どうするでしょうか。そう聞いたときの反応はおそらく千差万別だろうと思います。

 

このような診断を下されたからといって、あまり深刻に考えて落ち込む必要はありませんが、反対にまったく意に介さないで無視してしまう態度は避けなければなりません。なぜなら、はじめて糖尿病と診断されたときの受け止め方が、その人の5年後、10年後の病状を左右するといっても過言ではないからです。

 

もしそのときに、糖尿病であることを真面目に受け止め、糖尿病をよく理解し、糖尿病との正しい付き合い方を学びとることができれば、将来はけっして悲観的なものにはなりません。

 

 

無知は放置を招く

しかし、糖尿病と診断された大の多くが正しい治療への第1歩を踏み出すかというと、残念ながらそうではないというのが現実です。

 

次のような例もあります。

 

・52歳、男性、会社員
・主訴:視力低下
・現病歴:38歳のとき、会社の検診ではじめて尿糖を指摘されたが、特に自覚症状がないため放置。以来、毎年、検診のたびに尿糖を指摘されたが、精密検査を受けることもなく放置していた。最近になり、目のかすみ、視力の低下を自覚したため初診。

 

このような経過をたどってはじめて受診した患者さんを医師が診察するとき、眼底の様子を想像して、緊張せざるを得ないといいます。そして悪い予感が的中して、いや、想像以上に重症の網膜症を示す眼底の所見を目にして、暗澄たる気持になるようです。

 

なぜ、はじめて尿糖が発見されたときに来院しなかったのだろう? そうしていれば、このような視力の低下という深刻な事態を回避することができたのではないかと。

 

糖尿病の恐ろしさを知って、きちんとした治療を受ければ、余病とは無縁であるとはいい切れません。しかし、無知であるがゆえに放置してしまい、その結果、余病に苦しむというパターンは何としても避けなければなりません。

糖尿病と診断されたら

あなたが糖尿病と診断されたら、すぐに内科医(子供であれば小児科医)を受診してください。病状の程度にもよりますが、一回の血糖値の検査では診断が確定しないことかあり、その上うな場合には血糖検査を繰り返す必要があります。

 

あなたの主治医は、あなたが糖尿病であることを確認した場合、直ちに(緊急に)治療を開始する必要かおるかどうか、問診やていねいな診察、血糖やそのほかの血液検査などを行って方針を決めます。ごくまれではありますが、初診時からインスリン注射による治療を必要とするケ−スもあります。次の段階では、糖尿病に合併しやすいいろいろな病気についての検査を進めます。

 

未治療のまま長期間放置していたようなケースでは、初診時から高度の合併症(たとえば網膜症や腎症)を認める場合があります。そして、合併症の有無や症状の重さによっては、糖尿病の治療方針が異なることがあるのです。

 

さらに、糖尿病のタイプすなわち病型についての検討を行うステップに入ります。これらの治療方針を決めるうえでのステップは、一日で進めることもありますが、むしろ受診(再診)のたびに少しずつ検査を行うはうが多いといえます。

 

糖尿病では、初診日に糖尿病に対する薬を受け取ることは、むしろまれです。食事療法と運動療法、すなわち糖尿病の基本的な治療についての教育を受け、それを実践することから開始するのが普通です。

 

糖尿病と診断されたら、とりわけそれまでの自分自身の生活習慣について振り返ることが、治療に直結した大切なことです。今まで、食べ過ぎていなかったか、特に甘い物やカロリーの高い食品をとり過ぎていなかったかどうか、最近の体重の変化はどうか、肥満が目立ってきたり、反対に太っていたものが急にやせてきていないか、酒の飲み過ぎやパーティー、宴会の機会が増えていないか、車にばかり乗って身体を動かすことを怠っていないか、ストレスが多い生活なっていないか……。過食、肥満、運動不足、ストレスなどは、すべて糖尿病の発症の引き金になるものであり、前からすでに糖尿病がある人の場合には、悪化の誘因ともなるものです。もし、このような生活習慣にどっぶりつかっているのであれば、その生活習慣を改めることこそが治療の第一歩になります。

 

 「敵を知り、己れを知れば百戦危うからず」−これは何も戦争や格闘技に際してのみ役立つ言葉ではありません。現代医学の進歩はめざましいといっても、今のところ糖尿病は短期間で治すことのできる病気ではありません。一生の間、上手に付き合っていかなければならない相手だとすれば、糖尿病というものをよく知って、それに負けないための方策を立てなければなりません。

 

糖尿病の特徴をできるだけ簡潔に表現するとすれば、「慢性の病気であること」と「全身の病気であること」だと思います。

 

糖尿病は、ある短期間だけ薬を飲めば治すことができるような病気ではありません。インスリンの分泌が低下し、あるいはインスリンの作用が障害された結果、インスリンの作用の不足が起こり、慢性の高血糖が持続するのが糖尿病ですが、ひとたび発症した場合には、将来にわたって(残念ながらおそらく一生の間)、食事療法と縁を切ることは困難なのです。糖尿病は慢性の病気であること。そのことをまず理解してください。

 

高血糖の状態が長く続くと血管や神経が侵されます。血管と神経はともに全身をネットワークで結ぶものです。その全身を網羅する血管と神経に障害が起これば、頭の先から、足の先まで、全身のいろいろな臓器にさまざまな障害が起こります。つまり、糖尿病は全身の病気なのです。

 

糖尿病を病気の時期(病期)に分けた場合、自分の糖尿病の病期がどの辺にあるのかは重要なポイントです。発症間もない早期に位置しているのか、発症後10年、20年も経過しているのかは大きな違いです。糖尿病では、発症からの期間(罹病期間)を常に考慮する必要があります。合併症の発症や進行は罹病期間と密接な関係があるからです。

 

一方、病気の悪影響が全身のどの臓器に認められるのかも重要なポイントです。糖尿病の患者さんは、合併症があるのかどうか、あるとすれば、どこにあって、どの程度のものなのか自らも知っておく必要があると思います。

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