糖尿病 食事療法

1型糖尿病の治療

日本人の糖尿病患者さんの大多数は2型糖尿病(インスリン非依存型)ですが、1型糖尿病(インスリン依存型糖尿病)の治療に、触れておきたいと思います。インスリン依存型とは、高血糖を治療し、生命を維持するためにはインスリンの注射が必須となるタイプです。

 

1型糖尿病の特徴と治療方針

1型糖尿病の特徴と治療方針は次のようにまとめることができます。

 

  1. 膵臓β細胞の機能は著しく低下し、ほとんど機能は廃絶しています。そのため、インスリンの著しい欠乏があります。
  2. ケトーシス(血液中にケトン体が著しく増加すること。ケトーシスが進行すると血液は酸性になり、アシドーシスつまリケトアシドーシスに陥る)を予防し、生命を維持するためには、食事療法とともに、最初からインスリン注射が不可欠です。
  3. 食事療法では量的にも時間的にも特に規則的な摂取が大切です。また、インスリン注射に伴う低血糖を予防するには、食事を分けること(分食)冲食問にスナックを摂取すること(補食)もたいへん効果的です。
  4. インスリン注射では、一日3~4回以上の注射を行う頻回注射法や中開型と速効型の分割注射、混合注射(あらかじめ混合された製剤も含む)による強化インスリン療法を行うのがよい療法です。
  5. 良好な血糖のコントロールを保持するためには、血糖自己測定が非常に役に立ち、不可欠といえます。
  6. インスリン注射に伴う低血糖は避けなければなりませんが、より良いコントロールをめざすほど、避けるのは困難になるというジレンマがあります。したがって、低血糖について、症状、予防法、対処法についての教育が是非とも必要になります。

 

 

インスリン製剤と作用時間

インスリン製剤は、速効型、中間型、混合型(二相性)、持続型など、皮下に注射して作用が現われるまでの時間と作用の持続時間によって分類されています。

 

速効型インスリン

作用時問が最も短く、外観が透明のインスリンです。皮下に注射すると、約30分で効果が現われ、作用は6~8時問持続します。
食後の高血糖を抑えるのに適しており、食前30分に単独でまたは中間型製剤と混合して投与します。

 

速効型は皮下注射のはかに、筋肉注射や静脈内注射(点滴)も可能で、糖尿病昏睡の治療には不可欠のインスリン製剤です。レギュラーと呼ばれるものです。

 

 

中間型インスリン

作用持続時間が約24時間に及ぶインスリンで、NPHインスリン(N)とモノタード製剤があります。インスリンはプロタミンや亜鉛を添加すると分子が集まって二量体(二つのインスリン分子が
集まったもの)や六量体(六つのインスリン分子が集まったもの)などを形成するために、皮下注射部位からの吸収が緩やかになるという性質を利用したものです。白濁した外観をしています。

 

 

二相性インスリン(混合型インスリン)

速効型と中間型をあらかじめ混合した製剤です。両者の効果を併せもった作用時間のパターンを示し、作用は約24時間持続します。今ではペン型のカートリッジ製剤(プノフィルやヒューマカート)、またはペン型シリンジ製剤(ノボレット)として、速効型(R)と中間型(N)の比率が1対9、2対8、三対七、4対6、5対5になっている、それぞれ10R、20R、30R、40R、50Rという製剤が認可されていますので、注射の前に注射器の中で混合するという手間はほとんどの場合なくなりました。

 

 

持続型インスリン

持続化剤をさらに多く添加し、皮下からの吸収をさらに遅らせた製剤です。

 

 

強化インスリン療法とは

強化インスリン療法とは、中間型(または持続型)インスリン製剤をペースに、速効型インスリン製剤を用いて、一日3回以上注射し、血液中のインスリンの濃度を、糖尿病のない健常人のパターンにできるだけ近づけようとする注射法です。

 

インスリン依存型の人は中間型インスリンの一日1~2回の注射では、良いコントロールを得ることは困難であり、そのため、中間型に加えて速効型を組み合わせ、しかも頻繁に注射することによって、より厳恪な血糖コントロールを達成しようとする方法です。

 

食事の前ごとに注射する方法は、患者さんに大きな努力を強いる方法ですが、強化インスリン療法を実践するうえでも、ペン型注射器の開発と普及とは、たいへん役にたっています。

 

 

血糖自己測定のすすめ

強化インスリン療法を成功に導くには、ただ注射の回数が多いことだけでは十分とはいえません。血糖自己測定を含め、患者さんが自に管理をきちんと行うことも非常に大切です。1型糖尿病の患者さんの場合、自分の膵臓からのインスリン分泌は枯渇しており、必要なインスリンのはとんどすべてを外からのインスリン注射によって補充するわけです。

 

血糖のコントロールは、不安定なことが多く、食事内容や食事時間をできる限り一定にし、インスリンの注射を毎日同じようにきちんと打っても、血糖値はなかなか一定のパターンをとらないこともあるのです。低血糖を起こしても、手のふるえや冷や汗、動悸などの特有の症状が出ないことも少なくありません。したがって、思いがけない低血糖や、その反対に著しい高血糖を予防して、より良いコントロールを保つためにも、ぜひ血糖自己測定を行ってください。

 

正しく取り扱う限り、少量の血液(通常、アルコール綿で消毒した指先を針で穿刺するだけで十分)で正確な血糖値を知ることができます。簡易血糖測定器を希望する場合には主治医の先生に相談してください。

 

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