糖尿病食事療法の実際
糖尿病の食事療法を実行するにあたって「一日の食事の必要カロリー」と、このカロリーの「たん白質、糖質、脂肪の適正な配分」を考慮します。
ご存じのように、カロリーはからだが食物をとってエネルギーとする際の燃える熱量の単位ですが、一日のカロリー量を決める場合、まず標準体重が目やすとなります。
標準体重について 標準体重の計算表は、普通成人の場合、身長をcmで示して、それから100を減じて10分の9をかけた数値を、キログラムで現わしたものが広く用いられています。
この前後10パーセントぐらいは多くとも少なくともどうということはありませんが、この標準体重より10パーセント以上多くなると肥満とされ、また10パーセント少ないとやせているとされています。
なお、日本人の身長別体重表は三七年に作成して以来、そのままになっていましたが、栄養審議会ではこの10年間の体位向上が目ざましいことから、新しい体位法を算出しました。
糖尿病・食事のカロリー算出
標準体重が決まりますと、それを基準とし、次のように、「体重1キログラム当たりの必要カロリー」を掛け合わせて、一日の摂取カロリー量を出すということになります。
しかし糖尿病患者の場合、食事の食べ過ぎが病気の原因となっていますから、摂取カロリーが多過ぎないように、その人の標準体重、またはそれより2〜5キログラム少ないところを基として計算します。
糖尿病:食事での一日の総カロリー(総エネルギー量の)計算法
安静中の人:20〜25キロカロリー×標準体重(キログラム)
室内で起きている人:25〜30キロカロリー×標準体重(キログラム)
軽労働者:30〜35キロカロリー×標準体重(キログラム)
中等度労働者:40〜45キロカロリー×標準体重(キログラム)
重労働者:50以上キロカロリー×標準体重(キログラム)
なお、標準体重より肥満している人は、体重1キログラムあたり必要カロリーの少ない方をとるようにし、反対にやせている人は多い方をとり、さらに50歳を越えた人は少ない方、若い人は多い方を用います。
こうして一日の総カロリー量を決めますが、これでは機械的であるために、医師はさらに糖尿病の症状、運動量、それに合併症の有無によって食事の指示するということになります。
糖尿病の食事療法で心かけておくべきことは、一日の総カロリーを適当に食べていればよいようなものですが、やはり一日三度というしきたりにしたがって、出来るなら三等分してとることです。
また、糖尿病で食事に気を付けていても、いろいろな間食やアルコール、ジュースなどの飲料も、ロから入れたものは水を除いて、すべてその日の総カロリーとなりますから、会社帰りの一杯の酒や、のどがかわいたから飲むという一本の牛乳も、決して別ではありません。
それに、糖尿病になって食べている食事の量、総カロリーが適当であるかどうかは、身体の調子を参考として、一週に一度体重を測って、これをメドとすることです。
いつでも身体の調子がよく、標準体重が保たれていることが大切です。
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